機械塗装、めっき塗装との違いについて
機械の表面を美しく魅せる、更には保護するといった役割のために機械塗装を考えている方もいるでしょう。一方でめっき加工をしようかと検討している方も。どちらも「表面に膜を形成、そして装飾性を高める・保護する」と似てはいます。それぞれのメリットデメリットを知ればどちらを選ぶ方が良いかが自然と分かりますよ。
素材の表面の部分に金属製の薄膜を形成させる技術、それをめっきと言います。金属の種類はさまざまですが、金めっきならば熱伝導性・電気も通し一方で抗菌効果があります。クロムめっきで摩耗性に対抗できてとそれぞれに違った特徴を持っているわけです。
塗装は塗料を塗ったり吹きかけたりでの表面処理技術です。鉄製品に塗れば空気や水の接触が防げるので、錆が防げます。ステンレスも傷の発生を防ぐ効果が得られ、長持ちするのです。錆には強いものの、ちょっとした傷や亀裂があると腐食が進んでしまいます。
決して見た目だけを目的に行われるわけではないこと、お判りいただけたでしょう。
工場用機械だって見た目は二の次、それ以上に安心安全に使える状態を少しでも長くするためにと多くの機械は機械塗装が施されています。
値段が高いのはめっきの方、塗装は安く手軽にできるのがいいですね。
化粧品だと最近はプチプラコスメも品質がアップしてきました。韓国コスメなんて、日本よりも安いのにさすが美容大国といった質の良さで大人気となっています。
ただ機械塗装は値段でさっさと選ぶのはやめておいた方が良いのかもしれません。安いけれどはがれやすいです。強度がいまいちで損傷しやすいといったデメリットがあります。高いけれど長持ちする方を選ぶか、安いのにしてこまめにメンテナンスを行うかは考えどころですね。
ただ、めっきだと金属の種類とかサイズとかその機械が置かれる環境によってはおすすめできない場合も結構あるのです。どんな大きさのものでもどんな素材にでも塗布できるのが塗装の利点です。機械と言っても種類はさまざまですが、それにめっきは使うことができるのかをまず調べるようにしてもいいですね。
ちなみに塗装は、金属はもちろんガラスにセラミック・木材にまで塗布できます。常温で大気下において塗布することができて、工場に持って行かなくてもその場で現地にて作業ができる。便利でしょう。
何度も塗り直しをしても良いのですが、膜厚の厚さも自由自在で薄いものも厚いものもありますよ。何かとメンテナンスばかりは大変って方でも、選び方によっては塗装でも十分に満足感が得られるってことです。
めっきを選ぶにしても金属の種類はさまざま、塗装だって使う道具や塗る素材が多数候補があります。どういった環境にその機械を置くのか。どういった点を重要視するのかを考えた上で、最もおすすめなやり方を選ぶようにしましょう。最近、「めっき塗装」なんていうのもありますが、これは銀を含んだ塗料をスプレーする加工を指し、めっきではありません。