タケノコは私と主人の愛の架け橋
私が結婚してきたところはいわゆる田舎です。
もう10年以上たつので「住めば都」というとおりなかなか気に入った生活をしています。
特に、都会では経験できないことのひとつで気に入っていることは裏の竹やぶで好きなだけタケノコが掘れるという事です。
私も主人もタケノコが大好きなのです。
街にいた頃はスーパーで手に入れていましたが結構高いのですね。
新鮮でないから、しっかりあく抜きをしなければなりませんでした。
このエグさが好きと言う人もいますが、私は苦手でした。実は主人との結婚も、このタケノコが取り持ってくれたのでした。
俗に言う合コンで主人とは知り合ったのですがたまたま出たタケノコの話で盛り上がってしまい他の人は誰も交際相手が見つからない中で私と主人は合コン会場をあとにしてからも居酒屋でタケノコ談議を続けたのでした。
主人にも「こんなにタケノコが好きと言う子に会ったのは初めてだ」と言われたくらい。
でも私もそれは同じことでした。なんか爆発したみたいに話をしたのを覚えています。
そして周りからは「田舎へ嫁ぐのはやめろ」と言われながら私は主人の実家の竹やぶの魅力にひかれて結婚したのでした。
そんな事で!?という人もいるでしょうが食の相性は重要だと思います。
主人のお母さんが山菜をいっぱい採ってきて下さるので山菜の料理法も教えてもらいました。
わらびやぜんまいのアクの取り方に炊き方、味付け色々・・
主人の好きな山菜は私も大好きになりました。
そして結婚してきてわかりました。
「私は山のものが好きなんだ」という事が。
タケノコの季節になると、主人について行ってタケノコを掘ります。
なるべく地上に出ていないタケノコが良いのです。
スーパーではそんな柔らかいタケノコはまず出ていません。
地中のタケノコはお刺身で食べられるほど柔らかくておいしいのです!
そして新鮮なタケノコはえぐみが少なくて、アク取りもあまりいらないのです。
大きいお鍋いっぱいにタケノコを茹でて今日はお吸い物、明日は若竹煮(わかめと炊きます)その次はタケノコの天ぷら・・
なんて夢のようなメニューが毎日食卓に登るのでしょう。
たとえ田舎でも今ではネット環境があれば生活に不自由は感じません。
しかしネットではタケノコ堀りも山菜採りも体験できませんからね。
その上タケノコはお通じにとても効きます。
友達に会うと「田舎のお嫁さんは大変でしょ」と言われるけど私の顔はいつもにこにこです。
だってタケノコの採れる主人の家は私にとって最高なんですから。