ネットにはまったのは、「心の不足感」を埋め合わせるため
新聞を読んでいたら、ものすごく考えさせられる記事がありました。2016年8月20日付の日本経済新聞(NIKKEIプラス1)に載っていた、スマホ依存に関する記事です。記事によると、スマホを片時も手離せず、日常生活に支障をきたしてしまい、治療が必要なケースもあるとか―。
実は私も、記事を読んでいて思い当たるところがありました。私は何年も、ネットゲームにはまっています。気が付くと思ったより長い時間ネットゲームをしていることがあったり、不安を鎮めるためにネットゲームに逃避してしまったり、ネットゲームをする時間を減らそうとしてもできなかったりすることがあるのです。夜中までネットゲームをしていて睡眠不足に陥り、次の日に何もやる気が起きなかったことは何度もありました。
なかなか寝付けなかったり、眠りが浅かったりすることはしょっちゅうでした。どこかの本のタイトルではありませんが、ネットゲームにはまって廃人同様だ、と思ったことすらあります。
ネットにはまる子供に共通しているのは、心に何らかの不足感があって埋めたいと感じていること―記事の最後の方に、こう書かれていました。
「自分がネットゲームにはまった理由は、まさしくこれだ!」と直感したのです。
スマホに依存するようになったのは数年前、仕事を失って少し経った後でした。その頃、好きでしていたサークル活動も、夫の猛反対にあって辞めさせられてしまったのです。今振り返ってみると、仕事もサークル活動もやめてしまったことで生活に張り合いをなくし、それを埋め合わせるためにスマホを使ってネットゲームにはまってしまったのだと思います。
現在は仕事をしているので、一時期に比べるとネットゲームをする時間は減っています。しかしながらゲームをする時間が減った分、ネットで主に社会問題を扱った記事を読む時間が増えてしまいました。これではまだまだネットにはまっている状態といえます。この状態から抜け出すには、仕事を増やしたり、何か新しいことを始めたりして、「心の不足感」を埋め合わせるようにしたいと考えているところです。